前回までのコラムで、青色申告のための準備・入力(ソフト使用のススメ)の概要が分かっていただけたかと思います。(でも難しいですよね。)
今回はいよいよ確定申告の作り方・提出の仕方です。本番ですね。
事業開始時に「事業開始届」を税務署に提出すると、毎月12月上旬に申告用紙が郵送されてきます。その用紙で申告しても良いですし、会計ソフトからパソコン・プリンターからカラー印刷して提出、申告することも出来ます。
提出すべき確定申告書(青色申告)の一般的な構成としては、下の表の通りになります。

実際、紙面で提出する際には、上記をすべて1部ずつプリントアウトし、上から順に並べて左端をホッチキス留めします(片面印刷で合計8ページ)。このセットを2部作成し、一部は提出用、もう一部は自身の控用として税務署窓口に持参し、提出することで申告完了です。
作成した申告書類は郵送も可能です。郵送であれば当日消印有効で、返信用封筒を同封して手続きします。
補足ですが、確定申告の書類はA・Bそれぞれがあるのですが、事業者が使用する申告書は「A」ではなく「B」となります(会計ソフトでも自動的にそのように設定されます)。
では、申告書類を完成させるために何をどのように行うのでしょうか。帳簿が完成し、それを確定させることで決算書ができあがります。
その後、「データの取込」⇒「決算内訳の入力」⇒「申告書第二表の入力」⇒「印刷」⇒「押印」⇒「提出」となります。ここでは、実際に申告書として形にするために、「決算内訳の入力」 「申告書第二表の入力」の際に行うべきことを簡単にまとめてみたいと思います。
まずは、決算書内訳の入力についてです。「所得税青色申告決算書」は、損益計算書、損益計算書内訳(2枚)、貸借対照表の全4ページで構成されています。このうち、損益計算書内訳(2枚)に追加の入力が必要となります。でもソフトを使用していれば難しい内容ではありません。給料や人別内訳や家賃の支払先別内訳など、専門用語もなく、日本語に従ってありのままを入力するだけです。予備知識がなくても何の問題もなく完了できるものとなっています。ただ、「内訳」ですので、その合計が実際にデータ取込された損益計算書の金額(合計額)と一致しているかどうか確認しなくてはなりません。
次に、申告書第二表の入力についてです。会計ソフトを使用すると第一表は、ほとんどの部分が自動計算されますから、ここでは主に第二表の入力の際に気をつけるべきポイントを説明します。
第二表では、主に源泉徴収の内訳、家族への給与の内訳、各種控除項目の内訳を入力する必要があります。家族への給与の内訳は、 両者の表示内容が一致していることを確認するのみでよいです。また、源泉徴収の内訳ですが、こちらは、例えば独立前に別のサロンに勤務しており、年の途中で退職し、それまでの給与に関する源泉徴収票を持っている場合、その情報を入力していきます。源泉徴収票は紙面にて提供されていますので、その情報を入力していくだけでよいのです。
最後に、社会保険料や各種任意保険、扶養控除の情報を入力します。任意で加入している生命保険や損害保険がある場合、毎年11月あたりに保険会社から「控除証明書」なるものが送られてきますので、その証明書に記載されている情報をそのまま転記します。社会保険料は、個人事業主になってから支払ったもののみならず、独立前の従業員時代に給与から天引きされたものも合算する必要があります(源泉徴収票に記載があります)。そして、扶養控除は、ご自身の家族情報です。子供がいる場合には、年齢によって控除額が変わってきますので、生年月日も正確に入力しましょう。
帳簿作成後の申告書作成では、実はその大部分が「もう既に入力したものの内訳」「個人情報の内訳」「外部から発行される証明書の転記」というように、「分かっていること」の入力であるため、帳簿作成よりもかなりハードルは下がります。また、青色申告用のソフトウェアを使用することで、書類間で一致しなければならない数値や内容は自動的に連動するようになっていますので、あとはサンプル等に照らし合わせて抜け漏れが無いかをチェックするだけでOKです。
申告書の入力が完成したら、あとはそれをプリントアウトし、提出用のほかにコピーを一部作成して、合計2部を税務署に提出するだけです。
こうして考えてみると、青色申告に一番重要なことは「帳簿の作成」にあります。この部分がクリアーできれば、あとは問題はありません。しかし、日本ではサラリーマン・給与所得者は、税金の精算を自ら行う機会がありません。ですから、単に慣れていないというだけで、確定申告そのものを敬遠しがちです。このコラムを通読していただければ、青色申告というものがどういうものか、何をしなければならないかということについて、その全体をイメージしていただけるのではないでしょうか。
最後に、皆様の申告がスムーズに行われるととに、事業がご成功されることを心よりお祈りいたしております。
サロン開業ch編集長のオススメ青色申告ソフト 「やよいの青色申告」 なら理美容業界向けテンプレートも無料ダウンロードが出来ます!!
- 確定申告書の内容を確認しよう!!
「確定申告」の作り方パート②
