| 第18回 |
 |
お金の無い出店のかたち |
南八幡オープンから1ヶ月ほどたったある日、組合の支部長から電話が入った。
「北国分でやっているAさんが、お店辞めるから誰かに後やってもらいたいそうなんだけど。」「タムちゃん(組合の先生方から呼ばれています。笑)どうだい?」
「えーー。いいですね!やりたいです!! ただし、南八幡店オープンしたばかりでお金ありません・・。」「でも、一度お会いしたいです。」と返事をした。
と、ここまでは前回の続きです。
H16年5月の中旬に、支部長とAさんと3人で会った。 お店を買ってくれる人を探しているとのことでした。値段は500万でどうかとのことでした。
正直言って、この内装はこのままでは使えないと思った。まして500万は高すぎる・・。
Aさんのこの店、オープンして5年。古くは無いがちょっと・・・でした。笑
それより何より、南八幡店をオープンしたばっかりと言うのもあってお金が無かった。
貯金を掻き集めても、200万も無かった。 その日は、条件のお話を聞くだけにして後日、またお話しすることになった。
1週間後の交渉の席で
私「250万でどうでしょうか??」(いきなり、半額からスタート。)
Aさん「笑・・・。それは無理。他探すよ。」
私「なんとか、400万では? その代わり、カルテのお客様に合同名義で業務引継ぎのDMを出したいのですがいいですか?」
Aさん「わかりました。そうしましょう。」(と、交渉がまとまった。笑)
私「180万は、分割でもいいですか?」
Aさん「・・・いいよ。」と快いお返事。笑
その他、大家さんに保証金200万と、不動産に家賃の1か月分の手数料298000円がかかります。 いよいよもってお金がない・・。 信金に融資の手続きも開始した。なんとか、300万融資してもらいました。(ぎりぎりです・・・。)
数回の交渉の末。話しがまとまったのが5月の末でした。Aさんの条件として、「6月の最後の日曜日まで仕事をやりたい」とのことでした。 こちらとしては、どうせやるなら7月のはじめにオープンしたい・・。 となると改装準備期間は1週間でした。笑
ここでも、内装の八百板工芸の武田さんに相談しましたが、予算が無い・・・。 幸い居抜きの店舗なので美容室の基本的な機能はありました。 使えるもの、使えないものをセレクトしました。
使えるもの
1エアコン(5年なのでまだまだ行けるとの事)、2ボイラー(こちらも問題無い)、3控え室(その後の改装でキッズスペースへ)、4トイレ、5薬液室 、6受付スペース、7シャンプースペース・・
改造して使うもの
1セット椅子(張替え)、2セット台(改造)、3壁(部分的に塗り壁)、4レジ台(塗り替え)、5エントランス(タイル貼り)・・・
などでした。
予算が無いので、八百板さんも基本的に素人ができないところだけやってもらい、うちのスタッフで出来るところはスタッフでやることにしてもらった。 今回、八百板さんには軌道に乗ったらまた改装してもらうので今回は、最低限の金額でお願いした。 (さすがに金額もいえないほどです・・。)
スタッフでやること。1タイル貼り、2看板つくり、3木製部の塗装、4エントランス段差のタイル貼り・・・。 店も作れるところは作ろう!ということになりました。
内装は、なんとかなるとしてもスタッフの問題です。 もちろん、幹部はじめスタッフはびっくりです。笑 ほんの数ヶ月前に南八幡店がオープンしたばかりです。
その店に誰が行くんだ?うちの店の人員は?・・。と大変なことに・・笑
いろいろ、問題はあったが、やりたい気持ちはもう抑えられません・・笑。
当時、若手スタイリストが育ってきていたので3名をピックアップし、オープンメンバーにした。そして田辺Dを市川北店との掛け持ちの責任者でお願いした。 ピックアップした3名のスタイリストも1年後には1名になってしまったのですが・・残ったスタイリストが、現在のプランニングディレクター金本です。
金本ディレクター
大忙しのお店作りからの立ち上げオープン。 先輩スタッフの離脱。度重なる人手不足。などのピンチの連続がありました。笑 その間、急成長して全スタイリストのNO.1にも登り詰めた北国分の金本は、プランセスが誇るリーダーの一人と成りました。
もちろん、リーダーだけの力ではありませんが、リーダーの力は大きいです。 結果論から言うと、北国分店は全店のNO.1売上を何度も出している店舗なので「やってよかった!!」と言うことになります。
話を戻して
内装工事のスタートまでもお客様へのご案内のカルテを預かって、DM製作も急ピッチでした。 先方から業務を引き継ぐ旨の共同名義の挨拶状と、当店の紹介のチラシ(オープン用のチラシは作るように準備をしていましたが、印刷は当然間に合いません・・。)自主制作のチラシ、引継ぎのお客様への限定特別カード(15%offカード)を同封して発送した。 製作から発送まで数日と言う急ピッチ。プリンターも3台夜中まで回しっぱなしでした。 スタッフもよく付き合ってくれました。
そして、どたばたの内装工事、毎日スタッフも3名づつ参加してお店作りをしました。
夜は夜で、看板製作のタイル部隊。笑 急にレジ台もタイルで貼ろうと言い出して夜中までの作業が続きました。
自作のタイル張りのレジ台
クラッシュタイルでアレンジした自作看板
2004年7月2日 オープンの朝5:00にお店が出来上がりました。笑
そのまま、掃除して朝のオープンを迎えました。
お金が無くてもなんとかなるさのオープンでした。でもお金は無かったですが、文句も言わず楽しんでお店の立ち上げをやってくれたスタッフがいました。
この月の売上160万。新規80名でした。 引き継いだお客様も、沢山来ていただいた結果です。 その年の12月に220万、2年後には300万、3年後のリニューアルオープン(LaPalmブランドに変更。)後には、400万と順調に成長していきました。 その間いろんなことがありましたが・・・。笑
2度目の改装を経た、現在の北国分店
プランセスの出店の勢いは加速していきます。そして、さらに5ヵ月後の平井店のオープンに向かいます。笑 |